当たり前のことを当たり前に行う
代表取締役 社長
山田 和哉
◾️ルート営業を行っている時のジレンマ
ルート営業していた頃は、今思うとお客様の役に立つ商品を販売したいと考えつつも、メーカーからの拡販依頼や会社の存続、生計をたてるため販売を重要視するなど、十分なご案内に至らなかったように思います。 親しいお客様を訪問すれば、つい長居して訪問件数が減ってしまうことや、付き合いでご購入いただいた商品が次の訪問時に未使用のまま隅に置かれていること、数量限定のセールを行えば「1番に来てくれた?」と聞かれ、ルート順ですと伝えるわけにもいかず、言葉に詰まることもありました。しかし非効率な訪問ルートを選択すれば自分の首をしめる事となり、本当にこれでいいのかと、自問自答を繰り返す日々でした。
◾️インターネット通販で解決
インターネットでの販売を始めると、ルート営業時代の悩み・問題が解決していきました。様々な商品の情報をしっかり掲載することで、全国のお客様に24時間選択していただける。セールの開催はルールを明確にして、メルマガやバナーで告知・記載を行うことで、すべてのお客様が平等にスタートできるようになりました。 残念ながら、お客様と顔を合わせてお話しする機会はなくなりましたが、移動経費を削減することにより、販売方法に合った適正価格の提示に集中することができました。本当にこれでいいのかと繰り返していた自問自答が、もっとこうしたい・もっとこうできないかというプラスの考えへ、自然にシフトした瞬間でした。
1995年 愛媛県松山市で1人からはじまり、自動車アフターマーケットと向き合いながら、工具を通じて省力化へのアシスタントになることを目指してきました。 必死で事業を進めてきた結果、気付けば2007年に法人化、2018年からは従業員も増え、2021年には売上10億円越えを達成しました。 今後、数年程度で売上20億円を達成し、更にその先には売上30億円を目指しています。 現在では、プロカメラマン・デザイナー・データサイエンティスト・多種多様な人材が在籍する会社になることができました。 その他の従業員も、行動指針を理解したプロフェッショナル集団に近づけていると思います。 この人材を活かし、DIY用品や作業用品など関連性の高い商材の取り扱い、海外に向けての販売にチャレンジするなど、常に地に足の着いた経営を行いながら新しいことにもチャレンジしていくことができれば、必ず成し遂げられると確信しています。 社会情勢を見ると、人口減少・人手不足・地球温暖化・自然災害など、様々な分野で問題が山積しています。 一方で、スポーツ界・映画監督・ノーベル賞受賞など、世界的に注目される日本人の明るいニュースも目にします。 日本人の仕事へ取り組む姿勢、独自の文化や美意識は、世界中から注目を集めています。 愛媛県の小さな企業にできることは限られているかもしれませんが、日本人としての誇り、高い志を持って、世界に発信していくことで、社会で起こる大きな問題への貢献に挑戦し続けていきたいと思います。